謎の膜

意識高いブログ

退学して編入した話

この記事は

adventar.org

の7日目の記事として筆者の体験談を書いたものです。

記事内に登場する制度等については、筆者の記憶があいまいになっており正確に書ききれていない部分があるかと思われますので、何卒ご了承ください。

 

この記事の要旨

  • 編入という制度がある
  • 勉強には目標があった方がいい
  • 退学を恐れてはならない

 

退学を決めるまで

地方の理系国公立に合格。一人暮らしを開始する。

が、もともと勤勉な性格ではなく、特に行いたい研究もなく(入ってからやりたいことがすっかり変わってしまった)、レポートをサボるなどし、大学の授業についていけなくなる。同時期より生活が荒廃し始める。自尊心の高さから優秀な人間と同じ空間にいるのが嫌になり始める。罪の意識に苛まされるようになる。

結果、朝寝て夜に活動する生活習慣が確立され、留年を繰り替えす。

最終的に

  1. 生活習慣が改善される見込みが無かった
  2. 専攻分野への興味をすっかり失ってしまった
  3. 編入という制度を先生から紹介された

以上の理由により退学、および他大への編入を決意する。

 

編入とは

[名](スル)すでにできている組織や団体の中に途中から組み入れること。 - デジタル大辞泉

四大における2年次修了程度の単位数を取得し、各大学の学部ごとに実施される編入学試験をパスすることで、その大学の3年生として入学することが出来る制度(この記述たぶん不正確、すみません)。

編入試験への導線は基本的にどの大学も分かりづらく(各学部のホームページを参照する必要がある)、試験日程は各大学学部独特なので情報を入手しづらい。

そもそも試験を実施していない学部も多い。

また、2年次修了程度の単位数を取得している(取得予定がある)ことを証明するため、書類提出の必要がある場合もある。

 

退学決定から編入試験まで

当時2年次修了程度の単位数を取得していなかったため、1年間で出来るだけ多くの単位を集める必要があった。

退学という言葉の持つ魔力により、また曲りなりにも目標が出来たため、勉強へのモチベーションを取り戻し、少しずつ教科書を開くようになった。朝は相変わらず弱かったが、夕方寝て深夜に起きる生活へのシフトに成功し、朝の講義にも出るようになった。

退学という目標を自分で立てたことにより、大学へ行ったり勉強するのが楽しいと感じられるようになったのは本当に良かったと思う。

 

退学

書類提出の結果、見事退学に成功する。ほぼ同時期、編入試験に合格する。

 

編入してから卒業するまで

実家に戻り、改めて罪の意識に苛まされる。実家には居づらいため、自然と大学に行くようになる。また、同級生に知り合いがいないため、図書館をよく利用するようになる。レポートなどの課題は家に帰る前に図書館で片付けるような習慣がつき、単位取得がスムーズに出来たのは良かったと思う。

その他特筆することもなく淡々と日々を過ごしていたと思う。あと1,2年早く退学を決断していればナァと思う日々が続く。ゼミの先生と先輩(年下)と同期(年下)には本当によくしてもらったと思う。

 

卒業

今はSEやってます

 

最後に

こんなエントリを書いておきながら言うことではないのかもしれませんが、退学したことを後悔しない日はありません。もう少し正確に言うならば、退学・編入に至るまでにこれと言った手を打てなかったことを非常に悔やんでいます。

私の最大の失敗は退学を恐れ、生活を根本から変える選択を避け続けてきた部分にあると分析しています。失敗を一度で取り返すために、実現可能性の低い大逆転の策を取り続けてしまう。

失敗してしまったとき、その失敗を受け止めた上でマイナスを最小限にするよう動くことがが出来るようになったことが、一連の流れで得られた数少ない収穫かもしれません。